プレスリリース

2022年6月13日 | ジェットスター・ジャパンの新塗装のA321LR初号機を引き渡し

Ferry flight of Jetstar Japan first A321LR

Jetstar Japan's first A321LR took off from Hamburg.

エアバスはジェットスター・ジャパンのA321LR初号機を引き渡したことを発表しました。納入されたA321LRは新しいデザインの塗装が施されています。ジェットスター・ジャパンは7月1日より同機の商業運航を開始します。

ジェットスター・ジャパンのA321LRはモノクラスで238席を装備します。成田-福岡、新千歳路線で運航され、同路線における提供座席数が全体で約7%増加します。

A321LRはA320neoファミリーの派生機です。旧世代機と比較し、燃費を20%、騒音影響範囲を約50%削減しています。最大4,000海里(7,400キロ)の距離を飛行することができ、低コストで新路線を開拓することが可能です。

2022年5月末時点で、A320neoファミリーは世界中の120社以上から8,000機以上の受注を獲得しています。

ジェットスター・ジャパンには日本航空(50%)、カンタスグループ(33.3%)、東京センチュリー(16.7%)が出資しています。

2022年6月10日 | エアバスと関西エアポート、日本における水素の利活用検討で連携

Airbus and Kansai Airports partner to study the use of hydrogen

Airbus and Kansai Airports partner to study the use of hydrogen

エアバスと関西エアポート株式会社は10日、関西3空港(関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港)において水素を動力とする航空機の運航の実現に向けて協働するため覚書を締結したことを発表します。

エアバスと関西エアポートは今後、航空機の水素利用に必要な政策提言と課題への取り組みに向けたロードマップを共同で作成し、航空分野において水素を利用するためのインフラ整備を先導していきます。

両社はそれぞれの専門分野における知見を生かしながら、水素がもつポテンシャルの活用機会を明確にし、航空業界の脱炭素化を支援します。エアバスは、航空機の特性、航空機のエネルギー使用量、水素燃料航空機の地上作業に関する情報を提供します。一方、関西エアポートは、水素燃料航空機の導入に向けて、空港で必要とされるインフラ整備のための検討を行います。

エアバスのノースアジア地域代表およびエアバス・ジャパン株式会社の代表取締役社長のステファン・ジヌーは次のように述べています。

「日本を代表する空港を運営する関西エアポートが、水素社会の実現に向けたパートナーとして加わったことを嬉しく思います。水素は再生可能なエネルギーから作ることができ使用時に排出ガスを出さないため、最も有望なゼロエミッション技術の一つです。再生可能な水素は航空機だけでなく、空港で利用されるすべての地上交通設備の脱炭素化にも貢献します」

関西エアポートの山谷 佳之代表取締役社長 CEOは次のように述べています。

「関西エアポートグループは2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする目標を掲げ、水素の利活用など環境への負荷を低減するための様々な施策に取り組んでいます。このたびのエアバスとの提携は、空港並びに航空分野における脱炭素化に寄与するもので大変うれしく思います。」

また、同社代表取締役副社長Co-CEO ブノア・リュロは次のように述べています。

「エアバスと水素導入をリードするバンシ・エアポートによる航空分野の脱炭素化に関する共同の取り組みを、日本においても展開できることをうれしく思います。日本は水素の利活用において、非常に活発に取り組むことのできる環境が整っています。」

エアバスは、すでにフランスのバンシ・エアポートを含む世界各国の空港と提携し、航空業界における水素利用促進をリードしています。先月締結した川崎重工業株式会社との覚書締結に続き、日本での空港運営会社との提携は今回が初めてであり、日本における水素社会の実現に向けた協働を進めていきます。

2022年4月12日 | エアバスと川崎重工、日本における水素の利用促進調査で協力

Airbus, Kawasaki Heavy Industries partner to study use of hydrogen in Japan

Airbus, Kawasaki Heavy Industries partner to study use of hydrogen in Japan

エアバスと川崎重工業株式会社は水素社会の実現に向けて協働することを発表しました。覚書を締結し、水素の生産から空港への輸送、航空機への補給まで、様々な段階における水素サプライチェーンの構築を調査します。

覚書締結の調印式が東京で行われ、エアバスのノースアジア地域代表兼エアバス・ジャパン株式会社代表取締役社長のステファン・ジヌーと、川崎重工の執行役員・水素戦略本部副本部長の西村元彦が出席しました。

エアバスと川崎重工は今後、航空機の水素利用に必要な政策提言と課題への取り組みに向けたロードマップを共同で作成します。また、航空業界における水素のインフラ整備を先導し、特に空港を水素供給の拠点とすることに力を入れていきます。

エアバスのステファン・ジヌーは次のように述べています。

「水素社会実現への取り組みで世界をリードする川崎重工と協働できることを大変うれしく思います。このたびのパートナーシップ締結によって、2050年までに航空機の運航におけるCO2排出実質ゼロ、そして脱炭素社会を実現するという政府の取り組みを加速、促進することができるでしょう。合成燃料や民間航空機の主要動力源として水素を利用することは、温暖化に対する航空機の影響を大幅に削減する可能性があると確信しています。」

川崎重工の西村元彦は次のように述べています。

「使用時にCO2を排出しないクリーンエネルギーである水素は、持続可能な燃料として最適です。私たちは現在、水素の液化、運搬、そして受入基地までの貯蔵および輸送のインフラ整備を主に担っており、今後拡大が予想される水素市場に向けたサプライチェーンの構築、拡大に貢献していきます。私たちの技術によって、水素の生産地と消費地を結び、『Hydrogen Road』という新しい水素の道が生まれることを確信しています。」

両社は、それぞれの専門分野における知見を生かしながら、水素がもたらす潜在的な機会を明確にし、航空業界の脱炭素化を支援します。エアバスは、航空機の特性、航空機のエネルギー使用量、水素燃料航空機の地上作業に関する情報を提供します。川崎重工は、サプライチェーンの様々な要素における先進技術の見通しを提供し、さらに対象空港への水素供給に向けたインフラ整備概要を構築します。

2021年12月20日 | PeachのA321LR初号機を引き渡し

エアバスはPeachのA321LR初号機を引き渡したことを発表しました。これにより、Peachは長距離型A321LRを日本で初めて運航する航空会社になります。PeachのA321LRはモノクラス仕様で218席を装備します。日本から最大4,000海里(7,400キロ)の距離を飛行することができるため、新路線を開拓することが可能です。

A321LRはA320neoファミリーの派生機です。旧世代機と比較し、燃費を20%、騒音影響範囲を約50%削減しています。大西洋横断が可能な航続距離に、ワイドボディ機のような快適な客室を備え、新たな長距離路線を開設するのに最適です。同クラスの中で運用コストは最も低く、その他のエアバス機ファミリーと高い共通性も保持します。

2021年11月末時点で、A320neoファミリーは世界中の120社以上から約7,700機の受注を獲得しています。

Peach takes delivery of first A321LR in Japan

Peach's first A321LR took off from Hamburg.

2021年6月29日 | スターフライヤー、最新客室Airspace装備のA320neoを日本で初導入

Starflyer A320neo

Starflyer A320neo

エアバスは、株式会社スターフライヤーがA320neoを最大合計で5機導入し、エアバスの最新客室「Airspace」を採用したことを発表しました。これらのA320neoはSMBCアビエーション・キャピタルから2023年以降リースで導入されます。同社がA320neoを導入するのは初めてで、また、日本の航空会社として初めて単通路型機に「Airspace」を採用しました。

スターフライヤーの白水政治代表取締役社長執行役員は次のように述べています。「私たちが日本の航空会社で単通路型A320neoに初めてエアバスのAirspaceを採用することになり、大変嬉しく思います。アフターコロナでも選ばれ続ける航空会社を目指し、客室仕様や各種機内装備を見直してより快適な機内空間となるよう工夫を施しました。Airspaceの最新客室によって、お客様にこれまでにない快適な空の旅を提供していきます」

エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー代表取締役社長は次のように述べています。「スターフライヤーに、私たちの次世代客室Airspaceが採用されたことをとても光栄に思います。また、エアバスのA320ファミリーに信頼を寄せ、新たな導入機材に最新のA320neoを選定していただき喜ばしい限りです。Airspaceはより快適な機内空間を作り出し、単通路型機の空の旅を大きく変えることができます」

エアバスの最新客室「Airspace」は、カスタマイズ可能な天井照明によって、搭乗時に機内入口から心地良い雰囲気を作り出します。同クラスの航空機の中で最大の頭上手荷物棚を備え、スムーズな搭乗を促します。新しい壁面パネルによって客室幅が広くなり、最先端のゆとりある化粧室には抗菌コーティングが施されています。多彩なLEDムードライティングによって、特別な居住空間を提供します。

A320neoファミリーは単通路型機で最も幅広い客室を備えます。新型エンジン、シャークレットなど最先端技術を導入し、燃費を20%削減しています。

2021年5月末時点でA320neoファミリーは世界中の120社から約7,400機の受注を獲得しています。


 

2021年3月25日 | スカパーJSATと通信衛星 『Superbird-9』 の調達契約を締結

株式会社スカパーJSATホールディングスとエアバスは、株式会社スカパーJSATホールディングスの100%子会社であるスカパーJSAT株式会社が通信衛星 『Superbird-9』 の調達契約をエアバスと締結いたしましたことをお知らせします。

スカパーJSATは静止衛星を保有・運用している世界有数の衛星通信事業者です。この度、スカパーJSATは、東経144度にて運用中の通信衛星Superbird-C2の後継衛星となる『Superbird-9』として、エアバスが製造する最新OneSat型衛星を初めて選定いたしました。

OneSatは、フルデジタル化された通信ペイロードを搭載することにより、宇宙空間においても自由に通信地域や伝送容量を変更することができる「フレキシブル衛星」です。『Superbird-9』は日本をはじめとするする東アジア諸国において、15年以上にわたり大容量かつ極めて自由度の高い通信を行う能力を有しており、多様なニーズに対応できる衛星通信サービスを提供いたします。なお、この度の契約には衛星本体、衛星管制用地上システム、および軌道上初期試験の実施が含まれており、本契約を含めたスカパーJSATの総投資額は300億円規模となる見込みです。

スカパーJSATとエアバスは、今後とも高品質で安定した衛星通信サービスの提供に努めてまいります。

【各社コメント】

スカパーJSAT 代表取締役 執行役員社長 米倉英一

当社は1989年に日本の民間企業として初めて通信衛星を打ち上げ、これまでに30機以上の衛星を活用して宇宙ビジネスを開拓してまいりました。その1機1機において、その先20年ほどの市場環境を予見して衛星を選択し、最適な衛星通信サービスを市場に提供してまいりました。2024年度にサービスの開始を予定しているこのSuperbird-9は、アジア初となるKuバンドを用いた革新的なフルデジタル技術を活用し、お客様の利便性を飛躍的に高める卓越した柔軟性を持つ最新技術を搭載しております。Superbird-9は世界の衛星通信マーケットや宇宙ビジネスをさらに活性化し、社会の皆さまに快適な通信環境をご提供できる衛星です。どうぞご期待ください。

エアバス スペース・システムズ代表 Jean-Marc Nasr(ジャン=マルク・ナスル) 

この度、ヨーロッパの衛星が初めて日本の通信事業者によって選定されたことは、エアバスにとって非常に大きな意味を持ちます。世界の衛星通信市場をリードするスカパーJSATの衛星フリートの拡充に、エアバスの最先端技術を搭載するOneSatシリーズが採用されたことを大変誇りに思います。Superbird-9は、フルデジタルペイロードを搭載したOneSatの世界で7機目の契約となります。エアバスは今後も革新的な製品とサービスを提供し続け、スカパーJSATとさらなる密接な関係を築いていけるように努めてまいります。

2021年1月8日 | 2020年度の民間航空機部門納入、受注数発表

● 566機の納入 2019年度より34%減

● 383機の総受注数、268機の純受注数 受注残は7,184機

エアバスは、2020年度に民間航空機を87社へ566機納入したことを発表しました。新型コロナウイルス感染症の世界的流行に対し、2020年4月に発表した生産調整計画に則した納入数となりました。

エアバスでは、世界的な空の移動制限に対応するため、遠隔で納入に関わる作業を行う革新的な「e-delivery」方式を導入。2020年度の納入の25%以上をこの新方式で実施しました。これにより、顧客は機体の受領に関わるチームの移動を最小限に抑えながら機体の引き渡しを受けることができます。

エアバスのギヨム・フォーリCEOは次のように述べています。「お客さまと協力し合うことで、この厳しい一年を進んでいくことできました。エアバスのチーム、顧客、サプライヤが一枚岩となって困難な状況に立ち向かった成果が今回の納入結果に表れています。また、航空機産業の支援に貢献してくれたパートナー、政府に感謝します。2020年の納入状況をみると2021年の展望に期待する気持ちはありますが、しばらくは困難で不透明な状況が続くことを予想しています」

2020年の受注数は総受注数が383機、純受注数は268機で、幅広い市場の需要が継続していることが示されました。A220は64機の受注を獲得し、同クラスにおける市場優位性を保持しました。A320ファミリーは296機の受注を獲得。そのうち37機が長距離型のA321XLRです。ワイドボディ機部門では、合計23機を受注。内訳はA330が2機、A350が21機です。2020年末時点のキャンセル115機を含み、受注残は合計7,184機になりました。

2020年度の納入内訳は以下のとおりです。


 

2020
2019

28th September 2020 | PeachのA320neo初号機を引き渡し

エアバスはPeachのA320neo初号機を引き渡したことを発表しました。同社は今後、納入された初号機を含む合計28機のA320neoを導入する予定です。さらに、長距離型のA321LRも6機受領する予定で、新路線を開拓することが可能になります。

PeachのA320neoはモノクラス仕様で188席を装備します。同社は現在32機のA320ceoを保有し、サービスを展開しています。

もっとも幅の広い客室を備えるA320neoファミリーは新世代エンジンや大型のウイングチップであるシャークレットといった最先端技術を取り入れ、旧世代機と比べ燃費を20%、騒音を50%削減しています。

2020年8月末時点で、A320neoファミリーは世界中の110社以上から約7,500機の受注を獲得しています。


 

21st September 2020 | ゼロエミッション航空機の新コンセプトを発表

エアバスは世界初となるゼロエミッション旅客機のコンセプトを三種類発表しました。三種類のコンセプト機は、2035年までのゼロエミッション飛行の実現に向け、それぞれ異なる方法を用います。これによりエアバスは、様々な革新技術の活用と航空力学的形状を研究し、航空業界全体の脱炭素化への取り組みをリードしていきます。

三種類のコンセプト機は水素を主要な動力源とします。水素はエアバスがクリーンな航空燃料として特に有望と考えてきたもののひとつで、航空宇宙業界だけでなく、その他多くの業界においてカーボンニュートラルの目標達成に向けたソリューションになる高い可能性があります。

エアバスのギヨム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「今回の発表は、民間航空業界全体において非常に意義のあるものです。航空業界はこれまで様々な変化を経験してきましたが、その中でも最も重要な転換点になる取り組みの旗振り役を、私たちは担うつもりです。今回私たちは、ゼロエミッション飛行を実現するという野心的な計画の一端を披露しました。水素は、合成燃料として、そしてまた民間航空機の動力源として使用されることで、航空業界が及ぼす気候への影響を大幅に削減する可能性があると私は信じています」

ゼロエミッション旅客機「ZEROe」の三つのコンセプト:

ターボファンデザイン(120-200席)

2,000海里以上の航続距離を持ち、大陸間飛行が可能。ジェット燃料ではなく水素を、改良したガスタービンエンジンで燃焼して動力を得る。液体水素は、後部圧力隔壁のうしろに設置されたタンクを使用し貯蔵、供給される。

ZEROe concept aircraft formation flight

ターボプロップデザイン(最大100席)

ターボファンのかわりにターボプロップエンジンを使用。改良したガスタービンエンジンで水素を燃焼し動力を得る。航続距離は1,000海里以上。近距離飛行に最適である。

ブレンデッド・ウィング・ボディデザイン(最大100席)

主翼が機体と一体化している。ターボファンコンセプトと同じような航続距離を持つ。胴体が非常に幅広いため、水素の貯蔵や供給方法における多様な選択が可能であり、客室も様々なレイアウトが考えられる。

フォーリCEOはまた、「このコンセプト機は、2035年までの実用化を目指し、世界初の気候ニュートラル、ゼロエミッション旅客機の設計や仕様の研究に大きく寄与するでしょう。主要動力源に水素の利用を実現するためには、航空業界全体で断固たる行動が求められます。各国政府、産業界と協力することによって、航空業界の持続可能な未来をかなえる再生エネルギーと水素の利用を拡大する取り組みを促進することができます」と付け加えました。

課題への取り組みとして、空港において、日々の運用ニーズに見合う水素の輸送や供給のための大規模なインフラが必要です。さらに、研究技術開発、デジタル化、持続可能な燃料の利用や環境に配慮した航空機への入れ替えを支える仕組づくりにおいて、政府による支援が重要になります。


 

27th January 2020 | ANAのA380、ハワイの夕陽をイメージした3号機が特別塗装でロールアウト

エアバスは1月24日(ハンブルク時間)にANAの3機目となるA380が、独ハンブルクにあるエアバスの塗装工場からオレンジ色の特別塗装でロールアウトしたことを発表しました。「FLYING HONU」3号機には、ハワイの夕陽をイメージしたオレンジ色のウミガメ親子が描かれています。

ANAはA380を合計で3機発注しています。昨年3月にブルーのA380初号機が、5月にはグリーンの2号機が納入され、現在成田とホノルルを結ぶ人気路線で運航しています。

7月1日よりANAの成田‐ホノルル線は全便A380となり、週14往復運航します。

ANAのA380はエアバスが手がけた機体塗装の中でも極めて緻密なデザインで、16種の色彩を使用し、3,600平方メートルの機体表面の塗装に21日間を要しました。


 

21st January 2020 |トゥールーズにA321の製造ラインを増設

エアバスはトゥールーズのエアバス施設においてA321の製造ラインを増設することを発表しました。エアバスは製造システム全体の最先端技術を保持し、工場の能力や柔軟性を高める戦略を促進しています。

トゥールーズにおけるA320製造システム近代化促進の一環として、2022年半ばまでに、A380の工場にデジタル技術を活用するA321製造ラインを設置します。新しい施設はA321の製造により高い柔軟性を提供します。

現在、欧州でA321の組み立てを行っているのは独ハンブルクの最終組立工場のみです。A321は米国アラバマ州モビールの施設でも組み立ておよび引き渡しを行っています。

エアバスは、全体的な競争力や市場の需要への対応、投資コスト、設置スペースやリソースなどの点を考慮し、トゥールーズにA321の製造ラインを増設することを決定しました。

A320neoファミリーはこれまで110社以上から7,100機以上の受注を獲得しているベストセラー単通路型機です。A321XLRはA321neoの発展型で、単通路型機でより長い航続距離と大きなペイロードを必要とする市場のニーズに対応します。2023年から引き渡し可能になり、旧世代機と比較して座席当たりの燃費を30%抑え、最大4,700海里の航続距離を提供します。また、A321XLRの最新の客室「Airspace」によって、単通路型機の運用コストですべての乗客に長距離ワイドボディ機と同等の快適な空の旅を提供します。


 

10th January 2020 | 2019年度民間航空機部門で好調な業績

エアバスは、2019年度に民間航空機を99社へ863機納入したことを発表しました。過去最高を記録した2018年より8%増加し、17年連続で年間納入機数の増加を記録しました。ワイドボディ機は173機を納入し、年間納入数で過去最大を達成しています。

2019年度の納入内訳は以下のとおりです。

A220ファミリー:48機(2018年は20機)※エアバス機ファミリーとなった2018年7月以降の数

A320ファミリー:642機(2018年は626機)。そのうち551機がA320neoファミリー(2018年は386機)。

 A330ファミリー:53機(2018年は49機)。41機がA330neoファミリー(2018年は3機)。

A350ファミリー:112機(2018年は93機)。25機がA350-1000(2018年は14機)。

A380:8機(2018年は12機)。

2019年度は合計1,131機の好調な受注を獲得しました。純受注機数は768機(2018年度は747機)です。あらゆる市場から受注を獲得し、エアバス設立からの累積受注数は20,000機を超えました。

A220は63機の純受注を得て、同クラスにおける市場をリードしています。引き続き好調な需要をみせるA320ファミリーは654機の純受注を獲得。長距離単通路の新しいA321XLRに対する高い需要も得ています。ワイドボディ機は新規受注や追加受注によってA350ファミリーが32機、A330ファミリーが89機の受注を獲得しました。363機の受注キャンセルは2019年における航空会社をめぐる状況やA380生産終了の決定を反映しています。昨年末時点で受注残は7,482機にのぼります。


 

29th November 2019 | A220、製造100機に到達

エアバスはA220の製造が100機に到達したことを発表しました。記念式典がA220プログラムの本拠地であるカナダのミラベルで開催されました。記念すべき100機目となったのはラトビアのエアバルティック向けA220-300です。同社のA220-300は快適な149席を装備します。

A220ファミリーはミラベルにある最終組立工場で組み立てを行うほか、米アラバマ州モビールにも2番目の組立ラインが設置されています。世界で最初のA220(旧名称 Cシリーズ)は2016年6月にスイス インターナショナル エアラインズ(SWISS)に納入されました。

エアバルティックは2016年11月にA220-300の初号機を受領し、ローンチオペレーターになりました。その後同社はA220-300を追加発注し、合計発注数が50機にのぼる欧州最大のA220の顧客です。現在は20機のA220-300を運航しています。

高い燃費性能と優れた運航性能を備えたA220はエアバルティックの新たなビジネス計画を支える主力機として同社の成長に寄与します。同社はA220を欧州、ロシア、中東の様々な都市に運航しています。現在A220の最長路線はリガとアブダビを結ぶ路線で、6.5時間飛行します。

A220は100-150席市場に対応する航空機で、比類ない燃費効率性と高い快適性を提供します。最先端の空力性能、最新材料、プラット・アンド・ホイットニー社製PW1500Gギヤドターボファンエンジンを備え、旧世代機と比較して座席当たりの燃費を20%削減しています。二酸化炭素排出や騒音も大幅に抑えています。A220は大型の単通路型機と同等の性能を提供します。

A220は2019年10月末時点で20社以上から530機の受注を獲得しています。


 

13th November 2019 | ベルーガXL、欧州航空安全庁より型式証明取得

エアバスは、ベルーガXLが欧州航空安全庁(EASA)より、型式証明を取得したことを発表しました。運航開始は2020年初頭を予定しています。

ベルーガXLはエアバス機の部品輸送を行う特別貨物輸送機で、2019年以降、生産数増加に向けて重要な役割を担います。ベルーガXLは既存のベルーガSTと比べ、長さが7メートル、幅が1メートル長く、30%多い輸送能力を持ちます。

世界で最も大きい貨物室の胴体面積を備えるベルーガXLは、A350 XWBの主翼の片翼を収容する既存機と比べ、一度に両翼を運ぶことができます。ベルーガXLは200回以上の飛行テストで700時間以上を飛行してきました。2019年から2023年の間に合計6機が製造され、順次、既存のベルーガSTと入れ替えていく予定です。

2014年11月にローンチしたベルーガXLは、A330-200F貨物専用機をベースとし、部品や装備機器を大幅に再利用しています。エンジンはロールス・ロイス「Trent 700」を装備します。低い位置に設置されたコックピットや貨物室構造部、胴体後部は新たに開発され、これまでとは異なる外観を呈しています。

エアバスでは、大型の航空機部品は主に空輸を行いながら、道路や線路、海も利用して製造工場間の部品輸送を行っています。これまでと同様に、ベルーガXLは欧州の11か所の工場から運航し、生産能力の増強、エアバス機の引き渡しを強化していきます。

BelugaXL flight landing

BelugaXL flight landing

1st October 2019 | A320胴体の新組立ラインを稼働


 

エアバスは独ハンブルクでA320ファミリー胴体の新自動組立ラインが稼働したことを発表しました。エアバスは製造システムの改革に取り組んでいます。

A321LRの長い胴体セクションを考慮した新たな組立ラインには20台のロボット、新しいロジスティクスシステム、レーザー計測、デジタルデータ収集システムを備えています。これらの設備によって、エアバスが取り組む品質および効率性の向上を促進し、製造システムにおけるデジタル化を強化します。

エアバスは最初のセクションの組立に「Flextrack(フレックストラック)」を使用します。フレックストラックは8台のロボットで縦方向のジョイントごとに1,100から2,400個の穴の穿孔およびカウンターシンクを行う軽量の自動装置です。次の段階では、7軸ロボット12台を使用し、中央と後部胴体、尾部セクションをそれぞれ3,000個のリベットで結合します。

エアバスはロボットの活用のほか、製造の最適化、経済性の向上、リードタイムの短縮を行うため、パーツのロジスティクスにおいて新たな方法と技術を導入しています。たとえば、ロジスティクスと製造の分離、必要に応じたパーツの補充、自動の運搬車の使用などです。

ハンブルクの構造組立施設では、胴体シェルの結合、胴体セクションの最終組立を行っています。航空機のパーツには電気、機械システムが装備され、その後フランスやドイツ、中国、米国にある最終組立工場に輸送されます。


 

18th September 2019 | 最新航空機市場予測今後20年間で39,000機超の新造機需要

エアバスは最新の航空機市場予測「グローバル・マーケット・フォーカスト2019-2038」を発表しました。今後20年間で航空交通量は年間4.3%の成長を続け、世界で運航される旅客機および貨物機が現在の約23,000機から2倍以上のおよそ48,000機に増加する見込みです。これにより、今後さらにパイロットが550,000人、整備士が640,000人必要になります。

2038年に予測される世界の航空機数47,680機のうち39,210機が新造機で8,470機が現在運航されている既存機です。エアバスは、燃費効率の高い最新世代のA220やA320neoファミリー、A330neo、A350などの航空機に入れ替えられることによって、世界の人々をより身近につなぎながら、航空輸送業界が促進する脱炭素化および2020年以降のカーボン・ニュートラルの目標に貢献できると考えています。

エアバスは進化する航空機技術を考慮し、航空機の分類を簡素化し、キャパシティ、航続距離、運航路線の種類で分けています。たとえば、近距離のA321は小型機(S)、長距離のA321LRまたはXLRは中型機(M)に分類されます。A330の主要市場は中型機(M)に属する一方で、一部はA350 XWBと共に大型機(L)のセグメント内で運航され続ける見通しです。

この新たな分類によって、新造旅客機および貨物機が今後39,210機必要になることが予測されます。その需要の内訳は、小型機(S)が29,720機、中型機(M)が5,370機、大型機(L)が4,120機です。そのうち25,000機が成長による需要で、14,210機が経年機の入れ替え需要です。

経済ショックからの回復力が高い航空交通量は2000年以降、2倍以上に増加しています。航空輸送は今後も人口の集中する地域を結ぶ上で重要な役割を担います。特に、旅客機利用の傾向が高まり見せる、あるいは地理的に代替方法のない新興市場において航空輸送は大きな役割を果たしています。世界の都市人口の約4分の1が世界のGDPの4分の1以上を占め、新興市場と共に重要な成長要因であるとすると、航空大都市は今後もますます世界の航空ネットワークの発展に寄与するでしょう。燃費効率性がより高まっていることも、低い燃費効率の既存機を入れ替える需要をさらに促進します。

エアバスは小型機(S)セグメントにおいてはA220ファミリーやA320ファミリーが市場をリードします。中型機(M)セグメントにおけるエアバスの主力機はA330、A330neoファミリーで、長距離飛行用のA321LR、XLRなども含まれます。大型機(L)セグメントではA330neoファミリー、A350 XWB、超長距離型A350ULRが対応します。また、A380も引き続き対応します。


 

6th August 2019 | A220-300、中部国際空港に飛来

A220_in_Nagoya

エアバスのA220-300が中部国際空港セントレアに初飛来しました。アジアの各都市に飛行するデモ飛行ツアーの一環で飛来し、関係者に披露されました。飛来したA220-300はテスト機で、モノクラス仕様の客室に143席を装備しています。

セントレアで航空会社やリース会社、報道関係者などを乗せて1時間のデモ飛行を実施し、最先端の運航性能や快適な乗り心地、日本での運航における利点などを紹介しました。

A220ファミリーはA220-100とサイズの大きいA220-300で構成され、100席から150席市場に対応する旅客機です。

A220の航続距離と輸送能力は、日本から新たな地域路線の開設や、利益性はあるが比較的旅客数の多くない路線での運航に最適な機体です。また、国際線から国内線および地域路線への乗り継ぎにおいてコスト効率の優れた運航が可能です。

A220ファミリーは、A320ファミリーを補完するため、A320を運航する航空会社にとって適した機材です。また、旧世代機と比較して1飛行あたりのコストを低く抑えることができます。

現在、アジア太平洋地域では大韓航空が韓国内および国際線でA220-300を運航しています。また、バヌアツ航空が4機のA220(A220-100を2機とA220-300を2機)を2019年2月に発注しました。

エアバスはアジア太平洋地域における単通路型機市場において60%以上の市場シェアを確保しています。現在3,000機以上が80社によって運航されており、受注残は1,500機を超えています。

日本はエアバスにとって航空機の販売、産業パートナー、航空機ファイナンスにおいて重要な役割を担っています。現在100機以上のエアバス機が日本の航空会社によって運航されています。特にLCCが運航する機体は90%がエアバスのベストセラー機A320です。また、エアバスは今年にANAのA380とJALのA350 XWBを納入しており、日本におけるワイドボディ機市場のシェアも増加しつつあります。

エアバスと日本の産業協力は20年以上の歴史があります。現在100社以上の日本の航空会社がエアバス機プログラムやエアバス機のエンジンに参画し、高品質な製品とサービスを供給しています。

 

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